管理人Ｃ

歓迎会

13：３０
ようやく会場に着いた。
迷いに迷って、なんとかたどり着いた。


13：３５
馬、猫。ウサギ。みんな被り物をかぶっている。
私も、受け取ったヤギの被り物を被り、受付に向かった。

「貴方の名前は？」
「管理人Ｃです」
「どんぐりはもってきましたか？」
「はい。もってきました」
「地下の世界へようこそ。ゆっくりしていってね！」


ウサギの被り物を被った受付の人は、にこやかに言い、
私は軽く会釈すると、会場のほうへと向かった。



１３：４５


ガヤガヤと大勢がにぎわう。
「おぉ。こっちだ」

この声は。

「先輩ですか？」
「おお」


馬の被り物をしていたが、声と風格ではっきりと
分かり、そちらへ向かった。

「管理人Ｄだ。一度会ったが、改めてよろしく」
白馬の被り物をしたＤと握手する。


「君はヤギなのか？」
「ええ。そのようです」
「かわいいな」
「え？」
「すまない。なんでもない」


Ｄは申し訳なさそうに首を振る。


「パーティは２時からだ。楽しもうぜ」

Ａは、円形の広場の中央のほうを向く。パーティとは、何が始まるのだろうか？