蒼真はクリスマス以降仕事を入れておらず、桜に付き添う事ができた。
屋敷と連絡を絶っている蒼真のせいで、真琴が窮地にたたされている状況だ。
事あるごとに蒼真の母は真琴を呼びつけ蒼真に連絡をくれるよう言う。
桜と一緒に住んでいることは知られていないが、日本へ戻っており美容室で働いていた事は知られてしまった。
うすうすおかしいとは気付いてはいるだろう。
蒼真は長い事、屋敷へ帰って来てはいないのだから。


クリスマスの翌日、部屋にいた真琴は電話で蒼真の母に呼び出された。


「蒼真はなぜ帰ってこないのかしら? クリスマスパーティーは毎年恒例よ。出席もせずに」


秋月夫人がイラついており、真琴は分らないように小さくため息を吐いた。


「私に言える事はございません」


真琴が言うと馬鹿にしたような笑みを浮かべた。


「必ず電話をするように伝えなさい」

「わかりました」

「行っていいわ」


真琴は一礼してから応接室を出た。