Love&Cocktail

「……………」




「ねぇ、聞いてる?別れてって言ってるのよ」




何言ってるの?
この人……。




「はっきり言ってホント迷惑なのよね、アンタ。途中から割り込んで来ちゃって」




「……は?」




「あたしがどれだけ長谷川課長を愛してるか分かる?アンタよりもずっとずっと前から見てたのよ」



「……………」




「長谷川課長に憧れてる子がどれだけいるか分かる?アンタみたいに顔が良いからって調子に乗ってるヤツは……」




「申し訳ありません、お客様。お引き取り願えますか?」




後ろから低い声が飛んできた。




「――…宇野くん…」




そこにいたのは宇野くんだった。



宇野くんは最近入ったばかりの新人バーテンダー。




あたしより2つ年下。




< 244 / 336 >

この作品をシェア

pagetop