暴走族と4才児!
「え……?」


理央奈の母親は、悲し気に笑う。


「あなた達が、理央奈を勝手に連れ出していたことを怒れるほど、私は立派な母親じゃないから……」


理央奈の母親は、そう呟くと俯いていた顔を上げて言った。


「……ありがとう」


「…っ?!俺たちは、感謝されるようなことなんて何も……」


「あなた達が理央奈に手を差しのべてくれなかったら、理央奈は今頃どうなっていたか分からない……理央奈が幼稚園でそんな目に合っていることさえも、私は知らなかった」


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