暴走族と4才児!
「今さらだけど、なんで 理央奈はお前らといるんだ?」


「……っ、それは………」


遥は、理央奈の事をすべて千暁に話した。


「…っ、嘘だろ?まだあんなに小さいのに……?」


千暁は、すべてを知ると信じられないと顔を歪めた。


「それで…、理央奈はここにいるんだな?」


「…はい」


千暁は厳しい表情で何かを考え込むと、口を開いた。


「……亮を呼べ」


「えっ?」


「いいから、早く呼んでこい」


そう言った千暁に、さっきまで理央奈に見せていた優しい顔は欠片もなかった。


「…っ、わ、分かりました…」


遥はその千暁のオーラに耐えられず、逃げるように玄関へと向かった。


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