近くて遠い距離

声を、聞かせて。






―――あれから、




私と聖との秘密の関係が始まって三日経った。



付き合っていないけど、キスをして、最後まではしていないけどキス以上もした。



生理だったから最後まで出来なかったけど…


逆に私はそれで良かったような気がする。



じゃないと、本当に諦められなくなっちゃうから。



まだ、逃げようと思えば逃げられる。大丈夫。


でも、これは誰にも言えない秘密…。



結局、私は聖に捕まってしまい、古泉の時と同じ事をしている。



いや、私は聖に"捕まった"ではなく自ら"捕まれにいった"の方が正しいのかもしれない。




そう、私は自分から聖という脱け出せない"檻の中"に入っていった。






< 47 / 67 >

この作品をシェア

pagetop