「あの…」





―――バシッ―





佐渡課長の前に行くと突然書類を叩き付けられた。





「これは戸村のだろ?」

「はい」

「ちゃんと確認したか?」

「勿論しました」





入力の時も印刷の時もしたし、念には念にと何度も間違いがないか確認した。





「嘘つけ」

「えっ」

「ちゃんとよく見てみろ!」





私は投げられた書類を手に取り一枚一枚角の角まで目を通す。





「あっ」





1文字間違ってる…


最後のページの最後の行の文字が。





「俺が気付いたから良かったものの」

「……」

「おい、戸村、ちゃんと聞け」

「ちゃんと聞いてます」



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