果実系男子〜sweet days〜
夜の街は街灯に照らされていて、意外と明るかった。
少し中の路地に入ったら、同い年くらいの子たちがコンビニの前でたむろっている。
「ねぇ?見ない顔だね?」
「もしかして、今日から夜デビュー!?」
話しかけてくる2人を見た仲間たちが一斉にこっちを見てくる。
「はい…そうなんです…」
顔見知りの私にはこの返事が精一杯だった。
「そしたら俺らと一緒にいよ?」
「私は唯。今は中3で15歳。よろしくね!!」
「俺は玲音。高3で18。」
「私は紗智。中2の14。」
「俺は湊。高1だけどダブってるから17なんだ。よろしくな。」
「俺…憐。」
あれ…?
1人だけおとなしそうな人いる…
「きみは?」
「あっあっ…私は麗。中3の15歳…よろしくね。」
おとなしそうな憐が少し気になった。
なんでここにいるんだろう…
そんなとき、
「……………よろしく」
視線を感じたからか憐が挨拶してくれた。
これがみんなとの出会いの夜だった。