ありえない彼氏

ありえない彼氏の風邪

ジリジリと暑い日ざしが照りつける8月。

特に今日は36度もあって暑いなんてものじゃない。


そんな中、私は上機嫌で喫茶店の手伝いをしていた。

「どうしたの由香。こんな暑いのに上機嫌ね?」


お母さんが注文を聞いてカウンターに戻ってくる。

「今日バスケ部の練習が午前だけみたいで、お昼から翔太と出かけるの!」


私は注文されたアイスコーヒーを用意しながら嬉々と答える。


バスケ部は練習が多くほぼ毎日練習があり、しかも基本女バスが午前、男バスが午後の練習であるため、なかなかデートをすることができなかった。

…でも今日は一緒に出かけられるもんねっ!


そう思うと頬を緩めずにはいられない。
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