君を探して
きっとそれは、深月が頑張っているからだ。

オレに弱いところを見せないように、

傷ついているのを悟られないように、

必死に笑っているからだ。


オレは、そんな深月がいじらしくて、何も気づかないふりをしてやりたかったんだ。



駅前の店で陽人と3人で話をしながら、

駅のホームで電車を待ちながら、

電車の長椅子に並んで座りながら、


オレは深月に合わせて笑顔を作った。


……無理して笑うって、結構しんどいもんなんだな。


深月が声を上げて笑うたびに、なぜかオレの方が泣きたくなった。

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