ラブ★シックネス
流れる、勝手にセットされたミュージック。
アイツのポッキーを食べる音と、マンガのページを捲る音。
それを遠目に聞きながら、部屋の端っこで小さくなるあたし。
ここ、あたしの部屋なんだけどな。
あたしより堂々と、快適に過ごしているアイツが、憎たらしくて仕方がない。
『……。』
でも、いくら幼なじみだからって、こんな風に勝手に部屋に入ってくることって、普通有り得ないよね?
ブラブラと足を泳がしたあたしは、一度だけ、漫画に釘付けになってるアイツの横顔を見つめた。