―――更紗と遥翔が別室にいる頃。



「大丈夫かしら、更紗は」


白蕗家当主・白蕗 菊子は更紗の心配をしていた。

彼女は口先ではあんなにキツいことを言うが、一番更紗のことを考えて、一番更紗に甘いのは実はこの菊子。

それは周囲ではやや承知の事。



「大丈夫でしょう。

ふふふ…お見合いしなさいと言ったのは菊子、あなたなのに」



おかしな人ね、と笑う彼女は、相澤 嘉乃。

相澤家当主の妻。



「更紗はどこか抜けているから―――」

「女の子はそれくらいが可愛いのよ」

「そういうものなのかしら」

「…遥翔なら大丈夫ですわ」

「わかっています。
…遥翔さんは、私から見ても完璧ですから。」

「あら、それは嬉しいお言葉だわ」

「…あの子を高校生にしておくのは勿体ないくらいよ」



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