ハニートースト ～カフェで恋したあなた～

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新たな出会い

-新たな出会い-






片桐さんに告白をして、１週間が経った。



告白したことはまだ誰にも話していない。




やっぱり一番にあきら君に言いたいと思った。




でも･･････会えないし、わざわざ連絡するのは美琴ちゃんに悪い。




何とか会いたくて、美琴ちゃん以外の子とバイトに入っている時を狙って会いに行こうと思った。





「最近は、あきらは少ないよ」





シフト表を見ている私の横からお父さんが呟くように言った。






「別に！！あきら君のこと探してるわけじゃないもん」




「ふふふ。そうか」






何も話していないのに、お父さんには全部バレているようだ。



親子だからかな。


片桐さんと何かあったことも勘付いているようだし。







「昨日、隼人が来たよ。お前のこと心配していたよ。元気か、って」





「そうなんだ」






片桐さん、店に来たんだ。




告白しちゃった後だし、恥ずかしいけど･･････やっぱり会いたくて仕方がない。






「新作メニュー食べてくれた？」




「ああ、お前に教えてもらったって言ってた。うまいって言ってくれたよ」





食べてくれたんだ、新作。



どんな顔して食べたのかな。



きっと美味しそうに食べたんだろうな。







「新しい仕事の準備で忙しいらしい。今の職場の引き継ぎもあって、しばらくは店に来られないって言ってたぞ」




「へ～、そうなんだ」



と平気ぶって返事をしたけど、心の中は寂しさでいっぱいだった。






会いたいよ。




話したいよ。





“これからちゃんとお前のこと見る”って言ってくれたけど、どういう意味なんだろう。






女として、って意味？