球児の君を支えたい
未来の約束





「俺、野球で忙しいときは、

なかなかメール返されへんけど

我慢してな‥‥。」




高校球児の彼氏を持つ以上

これは、当たり前 。




我慢した 。




電話もメールもときどき。




寂しかった




最初は ノリで付き合ったのに

好きになっていた 。




ときどき返ってくるメールで

「俺も大好きや!」




絵文字のない 素っ気ないメール

だけど " 大好き " この文字で

私の不安は 一気にとんでゆく 。




ときどきかかってくる電話で

喧嘩したとき 彼は 勝手に

電話を切る 。




「プー、プー、プー、」

機械音が鳴り響く 。




そのたび 何度 涙を流したか

数えきれないかもしれない




でも ある日 私が不安だと

言ったとき 彼は




「ごめんな。

やけど、野球大事やねん。

甲子園連れてくから我慢してな」




そう いってくれた 。




それから 1通のメールがきた




『大人になったら

こんな夜景見に行こう』




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