「なら、その一生はボクだけに見せて」


「…え?」


「その体、その傷を一生ボクにください」


「ハル…くん…?」


「そう言うつもりで、ボクはこの病院に入ったんだよ?」


「病院…?」


「うん。2月の若葉病院での研修で初めて初音さんに会って。忘れられなかった。じいちゃんのコネで若葉入って、初音さんに近づいて。でも、傷ついて遠く離れていく初音さんを止められなかった。追えなかった。でも、今なら言える。ボクのために変わりたいって思った初音さんを…これからずっと…守っていくよ」


「守る…?」


「うん。救えなくてごめんね?癒せなくてごめんね?でも、今から始められるだろ?今からお互いがお互いの全て、それでいいだろ?」


「ハルくん…!」


ハルくんの首にしがみついて、あたしは今までとは違う涙を流した。


あたたかい、あたたかい涙。


「ボクは初音さんが…好き、だよ」