「宮坂って、お人よしな部分があるよね。
お人よしっていうか、優しい部分が」
「俺は自分の責任をとっただけだ。
でも、さすがにあれだけ言われれば福田も懲りただろ。
これで学生気分が抜けてくれればいいけど」
「宮坂に散々注意されて、部長に怒られ続けて……それでよく3ヶ月も学生気分でいられたよね」


呆れて笑いながら言う。

金曜日、時間は20時。
私と宮坂は会社から2駅離れた場所にある、ホテルのロビーにいた。
ロビー部分の壁は一面ガラス張りで、道を行きかう人の姿が見える。

入口から少し離れたところに、くつろげるようなスペースがあって、テーブルがいくつか用意してある。
その一番端っこに座ったはいいけど……。

30分経っても、沖田さんが現れる気配なし。


「本当に来るのかな……」


独り言みたいに呟くと、前に座ってる宮坂が頷く。


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