季節は、あっという間に冬になった。


あれから、あたしは一度だけ隆也と会った。


いつも通りホテルに籠もりセックスをした。


抱きながら、隆也はあたしを好きだと言った。


美杉は特別な人だよ、と。


特別って何だろう?



これまで嬉しかったその言葉について、あたしは考える。


特別なセフレ?
特別都合のいい女?


あたしが【特別】なら、竹内ミキは【別格】か…。



本当に、なんて都合のいい言葉だろう。



会って一番に確認してみたけれど、隆也の指に、やはり指輪ははめられていなかった。

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片思い  失恋  切ない  元カレ  大人  純文学 

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