12月に入ると、街は一気にクリスマスモードに染まった。


あちこちにツリーが飾られ、お決まりのクリスマスソングがラジオから流れてくる。



隆也に会えないことで気分がふさぐと思っていたのだけれど、むしろ気分が軽くなっていたことに驚いた。



いつくるかわからない連絡を今か今かと待ちわびるより、初めからこないと知っている方が諦めもつく。


それに、あたしにはこれがある。


隆也から貰ったプレゼント。


あたしと隆也の誕生石が入ったネックレス。


あの日から肌身はなさずつけているネックレスは、あたしを強くしてくれる。


隆也があたしのために選んだもの。


それを選んだときだけは、隆也の頭の中には、あたししかいなかったはずだから。

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片思い  失恋  切ない  元カレ  大人  純文学 

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