僕は生徒に恋をした
第二章 なぜか気になる
昼休みの合間、俺は2-Bの教室に顔を出した。

「あ、佐々ちゃん。
どしたの?」

俺の顔を見止めて男子生徒が声を掛けてくる。

佐々ちゃんと言うのは俺のあだ名らしく、たいていの生徒はこう呼ぶ。

他の先生方からは、生徒に好かれてる証拠だと言われるが、俺にはどうも軽く見られているように感じられてならない。

「ああ、バスケ部の武内いるか?」

武内はバスケ部の副部長だ。

「いるいる、待ってて。
おい武内ー、佐々ちゃん来てるよ」

武内を呼んでもらっている間、俺はふと窓際後ろから3番目の席に目をやった。
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