白緑蝶"ever since【続】

闇夜のキス

空に抱きつく卯月の姿に
瀬名は呆れる。

空・・・繰り返すのか?

瀬名はユラが帰ったことを
空に知らせる為、声をかけ
ようとしたその時

空の深い声が聞こえた。

「・・・はなせよ」

空は、ユラがここへ来て
二人を見ていたことなど
知らない。

だけど今この時、ユラが
泣いてることだけはわかる。

『やめてって言ってるのに
 
 やめてよ・・・』

愛する人の心を苦しめ
泣かせてまでも守るものは

ここにはない。

卯月から距離を取る、空。

「ソラ?」

「情け・・・?
 
 そんなもの正直
 どうでもいいわ

 そんなもん
 愛の前じゃ無力だろう?」
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