苦く甘い恋をする。
「あ? 心配すんな。誰にも邪魔させねぇから」


……って、そんなことじゃなくて。


「あー、もぅ!! 本当に電気消さないつもり!?
やだっ!! キスマークとか、やめてよね!!
会社で何言われるか……って。
ちょっと……。んっ……」


「……っるさい」


長谷川くんは情熱的なキスの合間、私の顔の横に肘をついて、私の顔を見下ろした。


「リードは俺がする。指図はするな。おまえは、ただ感じてろ」


「……っ。あっ……ん……」


「いい子だ。でも、もっと甘い声出せるだろ?」


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