魔女の幸せ

第2王子




その内、3人は休憩時間が終わり、自分たちの仕事へ戻って行った。


アリアも、自分で育てた薬草の様子を見ていた。

宮殿内の妖精たちは、自分たちの姿が見えるアリアを受け入れてくれ、
アリアが手作りクッキーを振る舞う代わりに、薬草の世話を手伝ってくれてた。


中にはお喋りが好きな妖精も居て、アリアに城の様子を教えてくれていた。



妖精の中でも、性格や性質があり、
基本的に人間に害を及ぼさない良性と、
いたずら好きで人間に害を及ぼす悪性が居る。

悪性でも、妖精1人ではそんなに力が無いが、悪性が集まって束になったり、
魔女と契約を交わして魔力を得た妖精(悪魔)は、とても大きな力を出す。


アリアが一番気にしていたのが、悪性の妖精がどれだけ居るのかだったが、

時々イザベラが様子を見にきたり、お守りを作っていたのもあり、良性ばかりが集まり、
塀の周りに悪性が嫌う薬草を植えた事により、それが結界となって悪性の妖精が入れないようになっている。


つまり、城の中は良性の妖精ばかりで、安全という事だ。




 
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