死因は窒息。


またか。


生野は深い溜め息をついた。


連続窒息死事件。


捜査本部に掲げられた達筆に目を走らせる。


今度の被害者は首の二点を指で圧迫された窒息死だ。


前二件と同様に抵抗した痕も、縛られたりした痕跡もない。


一体どうなっているんだ。


「生野さんっ」


若月が生野の元に走り寄ってきた。


だが、若月はおっとりとしたタイプではないので、走ってこないほうが珍しい。


なので、それに何かを期待するなど出来はずもない。


「どうした?」


生野は煙草に火を点けながら、大した興味も無さそうに言った。


「し……新発見です」


若月は相当な距離を走ってきたのか、息を切らせながら言った。


男にしては小柄な肩が上下に動いている。



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