覆される都市伝説

熱帯夜

夜、すでに日付が変わってもマカはリビングにいて、パソコンに向かっていた。

『マカ、まだ寝ないの?』

「寝たかったら先に寝てくれ。私はもう少しやることがある」

寝てくれって言われても…わたし、寝れるの?

「服はもう一日ガマンな。ああ、昨日の寝室の布団で寝てくれ。また抱き枕として使うから」

……よく、人を人と思わない人は鬼畜だと言われる。

けど死霊を死霊と思わない人成らざるモノの場合は、どうなんだろう?

『…そう。なら先に行ってるわね』

「ああ。おやすみ」

すでに肉体はないはずなのに、物に再び触れることができるようになったせいか、疲れた。

朝、物を食べられるようになったことが分かった後、昼食とオヤツと夕食はマカと一緒に食べた。
< 38 / 161 >

この作品をシェア

pagetop