こちらミクモ探偵事務所3

「コンビニに行くのに、わざわざ100万を持っていくバカがどこにいるんですか」

「芳樹さんがそのバカだったんじゃ無いのか?」

「だとしたらとっくに見放してます」

「ひでぇな……」

軽口を叩きつつも、徐々に顔が険しくなってきている狸翠。
彼は新聞を投げ出すと、愛用のうちわで扇ぎ始めた。

「取り敢えず、夏紀ちゃんを探すのと一緒に芳樹さんも捜索してみる」

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