龍王と純情お姫様。

初めての友達。

日向

クレハがイメチェンした
あの日以来、アイツが眼鏡とボサボサ頭で居ることはなくなった。


そして、笑うことが多くなった。

家でも、お袋や翼と話したり、

夏月とも仲良くなったらしい。


若干、遅刻気味で学校。


すると、、、


人形みたいなでっかい目で黒板を見つめるクレハがいた。


真面目に授業やってんだな。


ガラガラっと教室あけたら、

「池上~また堂々と遅刻しやがって。」

「うるせえよ…」


先公には、俺が理事長の息子とは言っていない。


だから、説教。小言は当たり前だ。




「クレハ。はよ。」


そう言ったら…


「おはよ。」


にっこりと笑った。



ドキっ


何なんだ今の…



「やっべえ…姫のスマイルいただき。」


「可愛いよな~」



姫だあ!?


可愛いだあ!?


クラスの野郎どもが
クレハをニヤニヤしながら見てる。


目がハートになってんじゃねーの?って感じだ。



なんか気に入らねーな。



なぜかイライラしてきた。


みんな何がどうなっちまってんだか…




< 32 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop