《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
私は佐久間君にお金を払った。


「サンキュ~」


佐久間君は私の渡した万札を上着のポケットに突っ込んだ。



「もう~じゃんじゃん愚痴こぼしなよ~俺…全部聞いてあげる」


ホストとあって、佐久間君は聞き上手。

私は彼に言われた通り、溜まった愚痴を全て吐き出した。


「…」


昼からは技能教習。

「じゃあ~俺は帰るよ…」


「!?昼からの教習ないの?」


「うん…」


「ゴメン…引き止めちゃったみたいで…」



「別に…構わない…俺と留奈さんの仲だし…じゃあね~」
佐久間君はウィンクして、踵を返して行ってしまった。


私は彼の遠ざかる後姿を見送った。





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