「シロは…シロではないのかもしれない………」


あれから一週間が経った、九月の中頃。

私は、未だに悶々としていた。


「いくらテストの結果が悪かったからって、真白のせいにしちゃダメよ」


よく行くファストフード店の一席で、りさは携帯を見つめながらそう言った。

…いいえ。それもあながち間違いではないわ。

社会科資料室での一件から、当然私の頭のなかはシロのことでいっぱいで。

その二日後にあったテストは、散々だったわ。頭のなかはシロ一色だけど、返ってきたテスト用紙は真っ赤よ。


「まぁでも、あんたが驚くのも仕方ないっちゃ仕方ないかしらね。あたしでもさすがに驚いたもの」


りさはさして驚いた様子もなく、そんなことを言う。

私は資料室での出来事を思い出して、顔をぽっと赤くさせると同時に、頭を悩ませ始めた。


………シロは、まっしろ王子なんかじゃない。


十年以上一緒にいて、今更そんなことに気づくなんて。

驚きも驚きよ。なんなのよほんと。マジで。


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