モノクロ*メランコリック


先を歩くシロの背中を見つめながら、私は後を追いかけた。







「なんで嘘吐いたの、美愛子」


滅多に人が通らない、校舎の四階の小さな空間で。

壁に寄りかかったシロは、腕を組んで私を見つめた。


「………ごめんなさい」

「俺は理由を訊いてるんだけど」


…だから、怖いわよ。

普段穏やかなシロだから、怒るとますます怖い。

…言えるわけ、ないでしょう?

妬いたから、なんて。


「………悪かったわよ…」


少ししょんぼりしてそう言うと、シロは何故か驚いた顔をした。


「どうしたの、やけに素直」


....なによ、それ。

まるで、私がいつも素直じゃないみたいじゃない?

まぁその通りだけれど!!

「…どうもしないわ。謝ってるんだからいいじゃない」

「ちょっと気味悪いよ」

気味悪い!?

むっとして、シロを見上げる。

すると、彼は背の低い私の目線に合わせて、しゃがんだ。


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