マスカケ線とは、広辞苑には枡掛筋で載っている、長寿の手相のこと。
 感情線と知能線が合体して一本化した、手をまっすぐ横に突っ切った線のことである。


 マスカケ線を持っている人は、我が強かったり変わっている人が多いらしい。
 歴史の教科書に出てくるような人の手相も、マスカケ線があったとよく耳にする。俗に言う大物と呼ばれる人達だ。
 現代でいうと、芸能人にマスカケ線を持っている人が大勢いる。


 逆境に強く、自我が強く、どこででも、何をしてでも、のし上がり生き抜く力を与えるというマスカケ線。
 未来を自分の手でつかむ、自分の意思を突き通す力がある、そんな風に云われている。


 私は大河原杏奈、二十三歳。大学を卒業後、私立の法律事務所で働いている司法書士だ。
 そして私の右手には、はっきりと走った、マスカケ線――。


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