私と彼が上手く付き合う方法
嫉妬
高1の冬
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学校帰りに本屋に寄った。
雑誌コーナーで立ち読みを
していると、
「はーなちゃんっ」
「わあっ!!!!」
高校に入りクラスが離れてしまい、
あまり関わりが少なくなっていた
真司が肩に頭を乗せてきた。
久しぶりに近くで見た顔は
相変わらずかっこよくて
直視できなかった。
「ど、どうしたの?」
「店の窓から見えたから。高校なってから絡み少なくね?」
「まあクラスも違うし、真司はモテるからね」
私はいつも恥ずかしくて
つい強気になってしまう。
「そういえば華の彼氏この前見たよ」
「ちょっと変な噂流さないでくれますー??」
肩に乗っていた頭が離れ
私のほっぺをつねった。
「こんなほっぺやらかくてまあ顔もそこそこなのに中学んときから彼氏いなくね?なんで?」
この質問を真司はしつこく
会う度聞いてくる。
でも、私には彼に気持ちを
伝えられなかった。