私と彼の恋愛事情
第一章

始まったゲーム

―華那side―

好きな人に告白……

女の子なら誰もが一度は経験するのではないかというドキドキ……

でもそんなの今の私には微々たりともない。

そりゃ、あんなこと言われたらなくなるわな。


――――――5分前

春の温かな日差しの当たる屋上で事は起こった。

「す、好きです」

この瞬間私は初めて男子に告白した。

「うん」

目の前にいる私の好きな人神崎 恭弥は顔色1つ変えずに返事をする。

少しは何か反応してくれればいいのに……。

「付き合って下さい」

「俺がお前と?」

「そのつもりでございます」

「ふーん……俺、頭のいいやつが好きなんだわ。じゃあね」

…てな感じでフラれた私。

頭のいいやつが好き…?

私が頭悪いってことか?

確かに良くはないけれども。

でもあんな断り方あんまりじゃない。

軽く傷ついた私は下に座り込む。
















でもやっぱり私は諦めきれないみたい。



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