週末の土曜。


午後、灯里はカフェの入口で晃人を待っていた。

カフェは駅前から歩いて5分ほどのところにある公園の脇にあり、ウッドデッキのテラスはそのまま公園へと続いている。


灯里はピンクのブラウスにクリーム色のカーディガン、茶色い水玉模様のスカートにヒールのパンプスという格好で立っていた。

髪は後ろに流し、横髪を飾りピンで留めている。

晃人がどういう格好で来るのかはわからないが、大人な晃人に合わせ灯里も普段に比べて少し女らしい格好にしてみた。


「待たせたな」


ふいに後ろから声がし、灯里は振り返った。

そこにいたのは黒いスラックスに紺ストライプのポロシャツ、わずかに色の入ったサングラスといういでたちの晃人だった。

均整のとれた体によく似合う格好に灯里は思わずドキッとした。

昔の晃人は灯里の中でジーパンにTシャツというイメージだった。

それでも精悍で格好いいなと思ってはいたが、今の晃人は昔より格段に格好いい。


「なんだか新鮮だな。お前がそういう格好をするようになるとはな」

「晃くんも……昔のイメージと、だいぶ違うね?」

「そうか? ……まあいい、とにかく入ろう」

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