社長と秘密の生活
俺は杏花が待つ自宅へと―――。
自宅は会社と同じ建物内にある。
…と言うよりも、
32階建ての最上階2フロア部分をメゾネットタイプにしてある。
要するに、
会社部分は1~30階で31~32階はプライベート住居。
俺は地下駐車場からプライベート専用エレベーターで、
杏花がいる31階に向かった。
自宅に着くと、すでに家政婦の村岡が朝食の準備で来ていた。
「おはようございます。奥様は、まだお見えになっておりません」
「そうか。用意が終わったら、、今日はもう下がっていい。次は再来週の月曜日の朝、来てくれ」
「承知しました。コーヒーでもお淹れ致しましょうか?」
「いや、いい。杏花の所へ行く」
俺は杏花が寝ている寝室へ。