4 クールビューティーな黒王子



「……京さま、って?」



 私の声が会議室に響き渡った。
 その途端、なんともいえない空気が漂った。

 いったいどうしたのだろうとオロオロして部屋にいるメンバーの顔を交互に見やった。

 彩乃はいつものように驚きに満ちた表情をして私を凝視し、皆藤さんは楽しそうにニンマリと笑い、そしてその『京さま』はギロリと私を見た。


 ってか、京さまってめちゃくちゃ怖いんですけど。


 この前、彩乃が教えてくれた進さまは、なんていうかな穏やかで優しい雰囲気の感じのいい男って感じだった。


 それに対して、この京さまっていうのは、正反対。



 ピリピリした空気を纏った黒王子。

 そう、ダークな感じ。

 進さまが白で明るいイメージとしたなら、目の前の京さまと呼ばれた男はダークなイメージ、と感じる。


 彩乃のこの雰囲気からして、この京さまという男もかなり有名な人なんだろうな。


 この目の前の人物のことをよくわからない私は、きょとんとしながら皆藤さんに視線を移した。


 そんな私を横目でチラリと見たあと、皆藤さんは、おかしそうにクスクスと笑い、その男の人に話しかける。






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