近ちゃんの部屋で楽しい時間を過ごしたあと、倉井さんのマンションへ向かう。

まだ十六時という中途半端な時間だから倉井さんの部屋でDVDでも観たあと晩ご飯を食べようということになった。
帰る前にスーパーに寄り、晩ご飯の材料を買った。

一応、私も人並みに料理は出来るけど倉井さんの方が上手なんだよね。
一緒に料理するのは足手まといになりそうだから控えめに助手に徹しようかなと思ったりして。


「近藤さんも凛さんも梓さんのことをずっと心配されていたんですね。話していてひしひしと感じました」

車を駐車場にとめ、スーパーの買い物袋を手に歩きながら倉井さんがしみじみ呟いた。
それは私も思った。


「二人にはこれでもかってぐらい心配かけてたから」

でも、まさかあんな風に言ってくれるとは思っていなかったので驚いたけど。


「お二人に認めてもらえてホッとしました。本当は梓さんとの付き合いは『認めない!』とか言われたらどうしようかと思ってビクビクしてました」

安堵の表情を浮かべる。


「えっ、やだなぁ。それを言うなら私の方だよ。倉井さんより年上だし、おっさんくさいところもあるから不釣り合いじゃないかなって……」


不安材料は私の方がたくさんあるんだよね。

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