寝起きで多少ボケてるかも知れないけど、ここは私の部屋じゃない。
ベッドだって私のはこんな寝心地はよくないし。


「……ん、」


パニックになっている私の耳に男の声が聞こえた。


そう、違和感ならまだあった。
だって私の隣に人が寝ているから。


それを確認するのが怖い。

飲み過ぎた私が何かやらかしたんだろうか。
まさか見ず知らずの人と?なんてことを考えただけでゾッとした。



「あ……起きましたか?」


寝起き特有の掠れた声が隣から聞こえ、恐る恐るだけど引き寄せられるように視線を向けた。



「く、倉井……さん?」


寝癖で髪が乱れ、眠そうに目を擦る姿がそこにあった。


驚き過ぎて息が止まるかと思った。
私が起き上がったせいでシーツが捲れ、彼も上半身むき出しに。


えっ!?

倉井さんの身体のある一点を凝視した。

色白の肌、鎖骨の辺りに赤い痕が……。

それは間違いなくキスマークと呼ばれるやつで、独占欲の現れとかで付けちゃったりするんだよね?


イヤイヤ、ちょっと待って。
これはどういうこと。

もしかしなくても私が付けたとか?

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