入社して以来、全くといっていいほど私の視界に入ってこなかった倉井さん。

失礼だけど、田中とかあのイケメンオーラ全開の営業の中にいたら存在が霞んでしまう。
だけど最近は自然と彼の姿を目で追うようになっていた。

今では誰よりも早く見つけ出せる自信があるかも、なんて思ってしまうほど。


倉井さんと付き合い初めて三ヶ月が過ぎた。


身体から始まった関係から徐々に心の距離を近付けていけたらいいなと思っていた。

休みの日は映画を観に行ったり、ショッピングを楽しんだり。
普通の恋人のような関係を築き上げていった。

今まで運よく、同じ会社の人と遭遇することはなかった。

私が社内恋愛とかやってるなんて自分でも驚きだ。
絶対にそれだけはしないだろうと思っていたんだけど。


うちの会社は社内恋愛が禁止されてる訳ではない。

かといって“付き合ってます”とオープンに出来るかといえばそうではない。


『小春』で、私と倉井さんは最初に話し合った。

やっぱり会社の人の目が気になるし、仕事に支障が出たらお互いの為にもよくない。
だからってコソコソ付き合うのも私の性に合わない。

二人で出歩いたりするのは極力気を付けるようにしようと。


まぁ、バレたらバレたで正直に話せばいいかという結論に至ったけどね。


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