ゆっくり倉井さんの方に向かって歩いていく。
その足取りは当然だけど重い。

どうやって話を切り出したらいいんだろう。

どこから見られてたか分からないけど、やっぱり健とのことは全て話した方がいいよね。


「あの……、」

「梓さん、盗み聞きするようなことをしてすみませんでした」

開口一番、倉井さんが頭を下げて謝罪した。


「倉井さん、頭をあげてください。あんなところで大声で話してたら聞きたくなくても聞こえちゃいますよね。
こちらこそすみませんでした。それよりちょっとお話があるんですけど、今日はお時間ありますか?」

「あ、はい。大丈夫です」

まさかこんなところで話す訳にもいかない。
さて、どうしよう。


「あの、あそこのコンビニで待っててもらえませんか?今から駐車場に行って車を取ってくるので、梓さんさえよければ僕の家で話を聞きたいと思うんですけど、いかがでしょうか」




倉井さんの提案に同意し、コンビニで晩ごはんのお弁当を適当に買って倉井さんのマンションへと向かった。



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