ラクロット氏を見送った後、ロイドは再び結衣の側に戻ってきてしゃがんだ。

 自分の理解の範疇を超えている事態に、半ば放心状態で結衣はロイドに尋ねた。


「私、日本に帰れるの?」
「現時点では、何とも言えない」
「やけに冷静なのね。この国ではよくある事なの?」
「過去に何度かあったらしい。それにオレの研究課題のひとつでもあるしな。おまえにはしばらくの間協力してもらう」


 ロイドは先ほどラクロット氏に話した事を結衣にも告げた。

 結衣を転送してしまった原因が判明するまで、この装置は使えない。
 また誤動作を起こしては困るからだ。

 王子の捜索は、引き続き転送できない機能縮小版の検索マシンで行う事になる。
 だが、機能が縮小されている分、正規版に比べておそろしく時間がかかる。
 そのため、人による捜索隊も結成された。

 王子の不在を公にするわけにはいかない。
 捜索隊も信頼できる少数精鋭となる。
 こちらも時間がかかる事は必至だ。

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