消えぬ想い

chapter8 新学期

――――――4月。

今日から中3

受験生だよ。

「あああああああ」

「叫ぶなうっせぇ」

「つめてぇな。神原は。」

「あ。おはようございます」

「あとで待ってるから」

そう、誰にも聞こえないような声の大きさで。

「さぁ。行きましょうか。」

「うん」

この時の葵の声が心細く聞こえたのは、気のせいだったのかな?









卒業まで、あと11ヶ月―――――。
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