あるセミナーを終えたときに

受講者さんとの別れの挨拶を

していたときのお話です。



「今日で最終回なんですよね」

 卒業だと思うと、すごく淋しいです」

半年間の講座を終えた懇親会で、

その方が涙を浮かべて言ってくれました。



「本当ですよ、なんか淋しくなりますね」

楽しく勉強する機会や時間が

なくなってしまうと思うと、

淋しく感じてくれているのかな、と

ありがたいキモチになりました。


すると続けて

「卒業してしまうことも淋しいですけど、

 吉井さんやみんなに会えなくなると思うと淋しいです」

こう言われて少し驚いてしまいました。

というのも、自分に会えなくなるからといって

淋しさなんて感じてもらえるはずがないと思い込んでいたからです。


それは相手の言葉を疑っているわけではなくて、

自分の存在価値を認めていなかったのかもしれません。


「本当ですか?

 そんな風に言ってもらえると

 淋しいけれど、嬉しいです」

と、そのときの素直なキモチを言葉にしてお返ししました。



僕はそのとき、ある勘違いに気づきました。

淋しいというのはネガティブな感情で

できるだけ味わいたくないし、人に伝えない方がいい、という錯覚です。


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