キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~
**キミとの出逢い**
_____1年前


「あんた!早く起きなさい!」

私のことを″あんた″と言っているのは私の母親。

「なんであたしがあんたみたいな奴の世話をしなくちゃいけないのかしら
何の役にも立たないんだから、早く出て行ってもらいたいんだけどね」

そんなことをブツブツ呟きながら私の部屋を出ていった


いつもは寝坊なんてしないけれど、昨日は課題の量が多くて寝るのが遅くなったのが原因か、と考える。

時計を見ると、5時半を少しすぎたところ。
いつもと起きる時間は10分ほどしか変わらない。
ピッタリとしたミニスカートに、胸元の大きく開いた服を着ていたことを考えると、夜は男と遊んでいたんだな、と推測できた。
機嫌の悪いところを見ると、その男と喧嘩でもしたのだろう。


まだボーッとする頭を切り替えようと、カーテンを開けて太陽の光を浴びる。夏の太陽も、この時間ならばまだ心地良い程度の光を放っていた。
んーっと大きく伸びをすると、少しは頭がスッキリした気がする。

朝からやる事は多い。洗濯物を洗って干し、弁当を作り、朝ごはんを作って食べ、洗い物をしてから家を出る。

洗濯機がピーッとなり、洗濯が終わったことを告げる。
それを聞いて洗面所に続くドアを開けると、お風呂場の方からシャワーの音が聞こえてくる。
今のうちに家を出ておかないとまた何を言われるか分からないので、早々に洗濯物を干して準備をし、そっと家を出た。


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