素敵に政略結婚♪◆


コンコン


「--はい。」


母親が返事をすると、少しだけあいたドアから
係りの人の声がする。


「お時間です」



私は、
背中がぞくっとなる。



ふわりとした真っ白なドレスが重く感じる。



係りの人がいろいろ言ってくれるが頭に入ってこないまま、
私は、合図とともに、父の手を取り
真っ赤なヴァージンロードを歩いていた。



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