Dreamers-夢物語-

いきなりの訪問客


士side


「ね、なんであんたがあたしの家の前にいるの…」

「ん?見かけてさ、ついて来た♪」

「家になんて、いれないから!!」


土曜日。
折角の休み。
そして弟がいない休み。
1人でくつろげるし、勉強出来る最高の休み!!
朝、婆ちゃん達の所へ郁を連れて行き、3人が北海道へ出掛けるのを見送った。
それから、コンビニに寄りアイスや飲み物を買い込み、自宅へ帰っていたところ。
家の前に立った瞬間、後ろから『立派な一軒家だな』という声が聞こえ、恐る恐る振り返れば…海東廉、通称不良くんがいつの間にかついてきていたのだ。
あたしは不良くんだけは、入れたくない!!と思い、立ち話で終わらそうとしたが…。










…―10分後。
暑さに勝てずに、中へ上げてしまった……。
折角の休みが…。
折角の休みを1日の半分コイツにとられてしまうなんて、屈辱的だわ。


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