広い大理石のお風呂よりも狭いバスタブに二人で入って、潤哉さんに抱っこされる形で私は小さく埋まる。

 バスバブルで弾けた泡とハートの形をしたバスオイルを捕まえて見上げると、泡のついた唇にキスされた。

 微熱のままの身体は、触れられることを望んでいるのに、潤哉さんは知ってわざとベッドには連れていかなかったのかな?

「何? もの欲しそうな顔をして」
「そんな顔してません」

「こうやって君を抱きしめている時間も必要なんだよ」
「そうやって……言いながら、触ってるくせに」

 後ろから大きな掌が伸びて来て、私の胸をやさしく撫でてくる。執拗にそうされて昂ぶった蕾を指でやさしくほぐされていく度、甘い吐息が落ちる。

 うなじにひとつキスされてビクンと大袈裟なくらい跳ねると、潤哉さんは耳元に唇を押しあてて、囁いた。

「……美羽の方がずっと、こういうことを望んでる」

 低くて甘ったるい声で言われて、振り向けない。

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