スジュナがどんな表情をしたかは、こちらからは見えない。

私の頭からは、先程のスジュナの顔が、いや目が、離れなかった。

父親にすがりつくスジュナの後ろ姿を呆然と見つめる。

……あれは。

…あの目は。

虚ろな、目。

まるで感情が抜けているようで、どこか何かに囚われたように、見えないところを彷徨っていて………

あの目を、私は。


男はルトを真っ直ぐに見つめ、決心した表情で言った。


「…全て、お話します」


私は、あの目を知っている。













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