出会いは、突然だった。







「店主。花のように綺麗な女、いない?」


決まり文句のように、青年は何度目かになるその言葉を、茶化すように言った。


テントの横に座る若い店主は、青年を見上げいぶかしげに眉をひそめる。


「『花のように綺麗な女』…ですか」

「うん」

いない?と、もう一度店主に問う。

奴隷屋に美しい女などいるはずがない、と思いながら。


「私の目ではどの程度かわかりかねますので、実際に見ていただけますか」


そう言う店主は、慣れた手つきで古く汚れたテントの布を開き、中へ示す。


言われた通り、青年はテントの中へ入った。

テントの中は湿っぽく、埃臭い。

そして青年の目に映ったのは、数人の子供達。


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