君と恋に堕ちた事について
月曜日に出勤すると、専務がオレの所にやって来た。


「いや~時田君おめでとう!」


それを聞いていた山里が
「時田部長、何かあったんですか?」


「奥さんが、妊娠したんだよ。」


専務が大きな声で言った。


「おめでとうございます!」


「あ、ありがとう。」


「なんだ情けない。」

専務がオレの背中を叩いた。


「ま、男なんて情けないもんだけどな。」


そう言うと専務は部屋を出て行った。


麻実の方を見ると、黙々とパソコンにデータを打ち込んでいた。
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