たった一試合、君と私の甲子園
花火
夏が終わって私たちは一足先に
受験シーズンへと突入する。


でも宏大たちはまだ夏の大会の真っ最中、
私と友美は教室から
宏大たちの練習を眺めていた。


「ねぇ美優、大学どうする?」


「大学!?」


「うん、私大学行けるかなぁ~・・・
偏差値低いしなぁ・・・」


「大学かぁ・・・」


大学でバレーをするって手もある。
でもやっぱ大学より企業団体に入るほうがいいよねぇ、
んんっ!? バレーって確か、プロがあったよね?
プロかぁ~・・・そんな簡単に入れるのかな?


「ねぇ、美優!! 聞いてる!?」


「えっ!? ああ、大学でしょ!?
うん、頑張って!!」


「はぁ!? なにその人ごとは?
美優だって大学行くんでしょ?」


「私? 私はプロになる。」


「はぁ!? なんの?」


「バレーの。」


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